今回は、歴史趣味とお金を結び付けて考察します。
歴史を趣味にしている人は、昔から大勢いたことでしょう。そして一時期、歴史愛好家の女性全般を「歴女(レキジョ)」と呼ぶことがありました(今でも、そう呼ばれているかもしれません)。
筆者は、少しですが歴史に興味を持っています。そこで、歴史でお金を学ぶことについて考えましょう。
歴史を身近に感じるには
インターネットゲームの世界では、歴史を題材にしたものがたくさんあります。そこで、ゲームをすると、自然と歴史に詳しくなります。
あるいは、日本や外国の史跡を訪ねることによっても、歴史に触れることができます。
しかし、少々不満な点があります。それは、「歴史の一部でもいいから、自分の物にしたいのにできない」ということです。
皆様は、お気に入りの歴史上の人物がいる場合、その人に関連する物が欲しいと思いませんか?どこかの企業が売っているグッズでなく、当時の本人が使った物などです。
しかし、そのようなものは一般的に売られていません。本物が目の前で売られているとしても、破格の高値になるでしょう。
アンティークコイン
そんなとき、アンティークコインが面白いかもしれません。
アンティークコインとは、概ね100年以上前のお金のことです。金貨、銀貨、銅貨などがあります。
そして、王様や皇帝は、自分の顔が描かれたコインを発行してきました。下は、フランスのルイ14世の金貨です(株式会社ダルマから引用)。
ルイ14世と言えば、ヴェルサイユ宮殿を作った人です。フランスに旅行する場合、ヴェルサイユ宮殿も訪れることでしょう。とても素晴らしい空間です。
しかし、自分の物にできません(当然ですが)。
お土産を買っても良いのですが、お土産は現代の企業が作ったものです。ルイ14世が作ったものが欲しいです。こういう時に、アンティークコインが選択肢になります。
上の金貨は、ルイ14世が作ったものだからです。
金貨だったら、軽いし、小さいし、腐りません。いつでも手に取って眺めることもできます。
貨幣博物館は歴女がいっぱい
筆者は、時折、東京にある貨幣博物館に足を運びます。豊臣秀吉が作った大判や、明治時代初期の金貨等を眺めるためです。
すると、社会見学かなという感じの小学生に並んで、女性がとても多いことに気づきます。以前から多かったのかどうか分かりませんが、女性の間で歴史への関心が高いことが分かります。
大判を見ながら、小学生がこんな感想を言っていました。
「いや、それは落書きじゃなくて…」とツッコミを入れたくなるところですが、そこは流します。女性の声は通りやすいので、特に聞こうと思わなくても、勝手に耳に届いてきます。
「このお金って、いくらするんだろう」
「古いお金を買うのも、面白いかも」
歴史に関連して、女性の間に、アンティークコインへの関心が広まっているのかもしれません。
昔のお金は、現代のお金と異なります。デザインも、材質も、大きさも、形も、何もかも違います。「お金とは何だろう?」を考えるのに、良い材料です。
アンティークコインを調べる
では、アンティークコインについて調べてみましょう。検索すると、正直なところ残念な感じがします。
- アンティークコインで資産防衛
- アンティークコインで儲ける
このようなサイトが大多数です。
資産運用に着目したサイトがあることは、良い事だと思います。しかし、そういうサイトばかり。「そんなに儲かるなら、ウェブサイトを運営しないで自分で買い込めば?」とツッコミたくなります。
というわけで、いわゆる「ガチ勢」で分かりやすいサイトがないか、探しました。ありました。アンティークコイン.JPです。
コインを売っているようですが、コインのデザインや歴史について、読みやすく詳しく書いています。下の記事あたりは、日本語で探すのは無理な情報なのでは?という感じがします。
アンティークコインを所有することによって、その時代に活躍した人々と時代を共有できそうな気がします。その時、確かに存在したコインが自分の物になっている、というのは、とても感慨深いです。
そして、歴史を学びながら、「お金とは何だろう?」という部分にも考察を深めていきます。
そうすると、私たちが日々扱っているお金に対する考え方にも、少し変化が出てくるかもしれません。