記事「お金は、知識がない人から知識がある人に流れる」において、突き抜けた知識があれば、お金を稼げることを考察しました。
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お金は、知識がない人から知識がある人に流れる
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そこで今回は、どうやって突き抜けた知識を得るかを考察します。
中途半端な知識や能力を持ってしまうと、発注者に消耗品のように使われて、最終的に捨てられるという未来が見えます。突き抜けることが重要です。
FXを例にして考察
何か具体例があると分かりやすいので、今回はFXにしましょう。
日本全体でFXをしている人は何人なのか、良く分かりません。しかし、各種サイトを眺めますと、30万人~40万人くらいかな、と予想できます。そこで、多めに見積もって、40万人としましょう。
そして、FXでプラスの成績を上げられるのは、全体の10%ほどです。40万人のうちの10%ですから、4万人いることになります。
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FXでプラスの成績を残すには、全体の10%に入る必要があります。よって、難しいのですが、人数で考えると、4万人もいます。全然レアではありません。
何か仕事を発注しようとする人(会社)から見て、「FXで勝てる人」という基準で選ぶと、選択肢が4万もあるということになります。
これでは、自分を選んでもらうのは大変です。
実際には、「自分は稼いでいるよ」と公開する人はわずかでしょう。そこで、選択肢を10分の1に減らして、4,000にしましょう。選択肢が4,000では、やはり、自分を選んで何か発注してもらうのは難しいです。
そこで、自分の「レア度」を引き上げましょう。レア度を高めることによって、「この仕事ができるのは、君しかいない!」という状態にします。
レア度を高める:FXで大きく稼ぐ
FXのトレードで上位10%が稼げると言っても、その多くは少額を稼いでいます。そこで、毎年100万円以上稼ぎます。可能ならば、FXの収入だけで生活できるくらいにします。
こうすれば、レア度が高まります。上位10%でなく、上位1%になれるでしょう。
すると、発注者が「本当に大きく稼げる人」という基準で選ぶ場合、発注先の選択肢は400になります。しかし、400も選択肢があっては、自分を確実に選んでもらうのに、十分ではありません。
そこで、さらにレア度を高めます。
レア度を高める:FX以外の能力を使う
自分のレア度を高める手段として、FX以外の能力を高めます。例えば、文章執筆、話術、絵を描く能力です。
FXで勝つ能力と、文章を書く能力は全く別です。このため、両方持っていると、レア度が劇的に向上します。
例えば、ブログを書いている人は世の中に大勢いますが、FXブログの中で上位10%に入るくらいの文章作成能力を身に着けるとします。すると、レア度はさらに上がります。
FXで稼ぎまくるだけでは、上位1%のレア度でした。しかし、これに文章作成能力を加えることによって、上位0.1%のレア度になりました。
なお、文章作成能力でも、FXで稼げるレア度(1%)と同じくらいにできれば、それは素晴らしいことです。しかし、同時に2つの能力で頂点を目指すのは、現実的には難しいです。
そこで、ここでは、文章作成能力は多少落ちるという設定にしています。
話術、絵を描く能力でも同様です。
FXについて上手に話せる人は、多くありません。聴衆から質問を受けたら、すぐに回答できる造詣の深さも必要です。また、FXの特定の状況を絵にするには、高い感性が必要です。
レア度はとても高いでしょう。
レア度を高める:強烈な個性
ここで、もう一工夫することにより、自分のレア度を究極に高めます。それは、「強烈な個性」です。
- 他人と異なるトレード手法
- 文章の書き方に独自性がある
- 話し方が、他の人と少し違う
- 絵の個性が際立っている
こうすれば、自分と同じ土俵で競争する人はいなくなります。特定の業者が何か発注しようという場合、選択肢は1つだけになります。すなわち、自分に発注してもらえるようになります。
この「強烈な個性」を重視すると、FXトレードのレア度は上位10%のまま、文章執筆能力は上位20%くらい、という状況でも、自分をオンリーワンの状態にできます。
発注者の期待する人物像と一致すれば、発注してくれるでしょう。
ただ、この個性は、確固とした実力があってこその能力です。個性だけに注目しても、成功は難しいだろうと思います。
個性がないと、消耗品として使われる
なお、個性がないと、発注者から消耗品として利用されて、最終的には捨てられる可能性があります。
例えば、自分は特定の分野(デザインやプログラミングなど)で能力が高いとします。しかし、強烈な個性を持っているわけではありません。すなわち、他人にもできます。
この場合、発注者からの無謀な要請に反論することは難しいです。例えば…
- 納期だけど、1週間後でなくて3日後に変更してください。
- 方針が変わったから、制作やり直し。報酬は、元の額のままでよろしく。
この種の無茶な要請に対して、「NO」と言いづらいです。発注者から見れば、受注できる人は他にもいます。「嫌ならいいよ、別の人に発注するから」という具合で切られるかもしれません。
次第に、報酬の減額にまで話が進む可能性もあります。「今は業績が厳しいから、報酬は前回よりも2割減で受注してくれない?」という具合です。「NO」と回答すれば、「じゃあ、残念だけど別の人に発注するから」で終了です。
私たちは、次第に歳をとります。無茶な要請に応えて仕事ができるのは、若いうちだけです。次第に心身ともに耐えられなくなります。
一方、若い人たちは、元気です。発注者は、次第に若い人に発注するようになるでしょう。こうして、こき使われ、最終的には捨てられるという結果になるかもしれません。
結果、精神的にも肉体的にも疲れ果てて終了してしまいます。
個性を活用して、心身ともに健全に生きる
これを防ぐには、個性です。「この仕事をしてもらうには、君が最適だ」という状態にします。すると、無茶な要請に対しては断ることもできるでしょう。独自性が大きいので、今回の話が流れても、他社から受注できる可能性があります。
あるいは、その独自性を前面に押し出したビジネスをしたいという話が、発注者から届くかもしれません。この場合、そのビジネスの主役は自分になります。
すなわち、個性があることにより、心身ともに健康を維持できます。
汎用性が高い技術を基礎にして、個性を高める
この方法でレア度を高める場合、問題になりうるのは、「レア度が高すぎて発注者がいない場合」です。
これを回避するのは、基本となる技術を極めることと、それを表現する方法の微調整です。
今回の例は、FXです。よって、FXという基礎の部分は、技術をしっかりと確保します。そのうえで、今トレンドになっている内容で文章を書き続けたり、絵を描いたりします。
こうすれば、発注者が現れるでしょう。
自分の基礎となる部分が不十分だと、「この人は不十分な能力しか持っていない」と発注者に見抜かれます。基礎を確実に固めることが重要です。
お金のルール
相場で稼げると、メリットは巨大
なお、FXの場合、技術を確実にすれば、受注しなくてもFXで稼ぐことができます。これは大きなメリットです。
と言いますのは、「発注者がいなくても自由に稼げる」からです。発注者が存在するビジネスの場合、どうしても他との受注競争が発生します。そこで、他の分野の技術を身に着けたり、個性を出そうとしたりします。
しかし、FXの場合、そのようなステップは不要です。相場から稼げるからです。株でも債券でも、相場なら何でも同様です。
これが、相場で稼ぐことのメリットでしょう。