筆者は、2015年から仮想通貨を眺めています。記憶が定かではありませんが、当時、ビットコイン価格は4万円台でした。
そして、「4万円は高すぎる。10万円に到達するのは(可能性としてはもちろんありうるが)現実的にはどうだろうか?」という感じでした。
実際には、250万円くらいまで上昇しました。びっくりです。
基礎知識さえ共有されなかった時代【2017年まで】
また、ビットコインについての誤った情報が、テレビで堂々と語られたような時期でした。
誤った情報が語られるたびに、ツイッター等では詳しい人が訂正して回っていたような記憶があります。
社会全体でどれぐらい基礎知識がなかったか?ですが、下の区別ができないくらいでした。
- 取引所
- 販売所
- 先物取引
- FX
- 信用取引
サービスを展開している取引所各社は、説明文章を掲載していました。しかし、素人に分かるようにはまとまっておらず、全くの混乱状態でした。
法律さえ存在しないという、カオス状態。
そんな中、おそらく最初に情報をまとめたのでは?というサイトが出てきました。
今でもその記事があるかどうか探したところ、ありました。「ビットコインのレバレッジ取引とは」です。この記事で、レバレッジ取引がきれいに整理されました。
同時期に、「ビットコインの販売所、取引所の違い」の記事も掲載されました。その後、各ブログ等が一斉にこの記事のコピペを始めたような…(笑)。
当時、仮想通貨のサイトは多くありませんでした。その中で、似たような記事があちこちのサイトで量産されると、コピペかな~という感じになります。
アフィリエイトの有効性
(余談ですが)こうしてみると、アフィリエイトプログラムは一定の範囲で有効だと分かります。
アフィリエイトがあるから、サイト運営者は、読者に分かりやすい記事を書こうと努力します。前回の記事で、アンティークコイン情報が分からないと書きました。
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アンティークコインの初心者は、どうやって情報を探す?
過去記事で、アンティークコインを使ってお金を考えるという話を書きました。 良い機会ですので、その後、アンティークコインについて数多くのサイトを閲覧しました。その結果、ある問題に遭遇しました。 「アンテ ...
続きを見る
その原因は、(一般的な)アフィリエイトプログラムがないからだろうと思います。
アフィリエイター間の競争が発生せず、難解な用語がそのまま放置されていると言えそうです。
仮想通貨については、アフィリエイターの競争もあって、徐々に分かりやすい情報が広まっていきました。
二極化した仮想通貨情報【2019年】
そして、2019年の現在です。筆者は、仮想通貨情報についていけません。
英語は読めるので何とかなりますが、プログラムが全然分からないのです。
ビットコインでは、ライトニングネットワークが実用段階に入り、手数料を考えないで少額の送金ができるようになりました。
頑張っても、そのあたりまでです。そこから先は、全く意味不明です。理解しようと努力していないから分からない、というだけですが、本腰を入れないと理解できません。
そして、世の中の圧倒的多数の人々は、仮想通貨の技術的発展に興味があるわけではありません。
スマホみたいな感じか
この状態はスマホと同じかなあ、と感じます。日本人全員がスマホを使っているのでは?と錯覚するくらいに、大勢がスマホを使っています。
しかし、その技術的な面については、ほぼ全員が無関心だろうと思います。
その技術を使って、何か分かりやすくて面白そうなサービスが出てきたら、楽しんでみようか?という感じです。
仮想通貨についても、そんな感じなんだろうと思います。
ウェブサイトは、相場一色
というわけで、技術的な話は、コアな人々が集まるところで展開されているようです。
筆者が探しても、簡単に見つかりません。ツイッターでも、技術的な話はほぼありません(つぶやいても反応がないでしょうし)。
その一方で、稼ごうという話は大盛況です。やはり、分かりやすい側に関心が集まります。
- トレード手法
- 相場見通し
- 無料で仮想通貨をもらう
この周辺の話が、ウェブサイトで大いに展開されています。
技術的な話を書いても1円にもなりませんが、相場なら、ウェブサイト運営者にメリットがあります。読者も、技術的な話は意味不明ですし、お互いにwin-winな関係です。
プロ情報がサービス化されるとき
というわけで、プロ情報に普段から接していながら、一般の人々に受け入れられる文章を書ける人は、とても有利です。
「あ~、この技術が分かりやすいサービスになったら、ああなって、こうなって…」と、誰よりも早く分かります。それを記事化すれば、ワーッと読者が集まります。
筆者は、そこまで根性を入れていないので、少し離れたところから眺めることにします。
ライトニングネットワークが、分かりやすく簡単に使えるようにならないかなあ…(来年の今頃には、ライトニングネットワークが当然のように使われているかもしれません)。