住宅ローンを組んで家を買うべきでないと思いますが、現実には難しいです。そこで、住宅ローンを組んで自宅を買います。
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住宅ローンを組んで自宅を買うべきでない
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ここでは、いざ買ってみたら住宅ローンの返済が大変だ、という時の考え方について考察します。
住宅ローンの返済が大変で返せないという状況
住宅を買う場合、各種制度を利用するでしょう。そういった制度を利用しなくても返済能力がある人が、住宅を買うべきです。
元々返済能力がある人が各種制度を使いますと、返済に余裕が出ます。余裕が出た分だけ多く借りて、大きな家を買って…ではなく、身の丈に合った家を買います。
こうすれば、返済で苦しむ確率は低くなるでしょう。
そうではなく、「各種制度がなければ住宅を買えないという人が、制度があるから買えてしまった」という場合は、返済に苦しむことになるかもしれません。
といいますのは、購入前にシミュレーションをするのですが、以下の通りだからです。
正直にシミュレーションを出すでしょうが、売れなかったら収入はゼロ円です。売れれば、ガッポリです。そこで、住宅を買ってもらえるようにシミュレーションします。
本当は苦しいけれど、いい感じのシミュレーションが実現すれば何とか返済できるという場合、買った方が良いと考えます。家を買いたいからです。
こうして、買う側・売る側の思惑が一致し、甘いシミュレーションが作られます。ところが、生活してみると苦しい、という状態です。
今回は、この状態をどう乗り切るか?を考えます。
住宅ローン返済の対策3つ
住宅ローンを組んで買ったのは、もう過去の話です。過去は変えられませんので、現在と未来を変えることを考えます。対策は、主に3つになるでしょう。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 住宅ローンの月々の返済額を減らす
その1:収入を増やす
当ブログでは、これが王道と考えています。
住宅ローンの返済が大変で返せない理由は、何でしょうか。それは、お金がないからです。だったら、稼げばいいじゃない?という話です。
しかし、お金について訓練を受けてこなかった人が、いきなり稼ぐことを考えても、うまくいきません。
私たちは、小中高(大学)と教育を受けてきました。それは、どんな教育でしょう。「お金を稼ぐ方法」でしょうか。それとも「ビジネスを立ち上げて、企業経営するために必要な能力」を学ぶための勉強でしょうか。
いずれも、違うでしょう。「会社員として働く、あるいは、専門職(税理士や美容師など)として働いていくために必要な能力」を学んできたことでしょう。
お金の教育を受けてきませんでした。
この状況で、いきなり稼げと言われても、「どうやって?」となります。どこかでアルバイトでもしようか、となります。
お金の勉強をするのは、お金に苦しくなる前です。精神的に余裕があるときに勉強します。苦しい時に勉強なんてしていられません。
ここでは、返済が大変だという状況ですので、心に余裕がありません。収入を増やすという選択肢は、とりあえず脇に置きましょう。
ただし、専業主婦がいる世帯の場合は、少し話が違います。1日数時間で構わないので、パートタイマーとして働きます。こうすれば、月に数万円以上稼げるでしょう。
その2:支出を減らす
収入を増やすのに比べれば、支出を減らすほうが簡単です。使わなければ、お金は減らないからです。
ただし、今まで使ってきたお金を使わないで返済に回すという意味ですから、ローン返済以外に使えるお金は減ります。すなわち、生活水準が低下することになります。
慣れ切った生活水準を切り下げるのは、とても苦痛です。苦痛を味わいながら、10年、20年と生活できるでしょうか。
おそらく、挫折するのではないでしょうか。
そこで、「生活水準を切り下げないで支出を減らす」ことが重要になります。
減らさない方が良い支出
- 食費
- お小遣い
食事は、1日3回します。この部分を削ると、減らした金額以上に貧乏になった気分になります。ストレスも溜まります。
良い生活をするために、自宅を買ったはずです。しかし、食費を削ると、不幸な気持ちになります。食費は削らない方が良いと思います。
ただし、外食ばかりでエンゲル係数が高いという場合には、外食を減らして家でご飯を食べます。こうするだけで、生活水準を下げることなく食費を減らせます。
同様の理由で、お小遣いも減らしたくありません。しかし、月10万円使っているよ~…などという場合はさすがに、お小遣いを減らした方が良さそうです。
支出減を積極的に検討したい分野
- 各種保険
- スマホ
この二つは、控えめに言っても金食い虫です。積極的に減らしたい分野です。
各種保険につきましては、下のリンク先の記事をご覧ください。「生命保険はごくわずかでOK、医療保険等は全く不要だ」という状況かもしれません。
保険を解約するだけで、月1万円~数万円を作れるかもしれません。大きい数字です。
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また、スマホは格安の契約にしましょう。大手キャリアに比べれば、利便性は多少落ちるかもしれません。しかし、それ以上に支出を大きく減らせます。
その3:住宅ローンの月々の返済額を減らす
これは、あまり実行したくありません。といいますのは、毎月の返済額を減らすと、返済総額は大きくなってしまうからです。
といいますのは、毎月の返済額を小さくしますと、借入残高の減り方が鈍くなります。すると、金利支払いがその分だけ大きくなってしまうからです。
月々の返済を減らす方法は、後回しにします。
まとめ
あれやこれやと書いてきましたが、住宅ローンの返済が苦しいという時点で、幸せが少々失われています。住宅で幸せを買ったはずなのですが。
こうならないように、「余裕すぎる返済計画だからもっと借りたいけれど、我慢しておこう」くらいがちょうど良いと思います。